結婚、介護、仕事、追い詰められるコロナ禍で生きる40代女性を描いた作品。
風光明媚な景色の中には、コロナ禍の重く淀んだ空気に囚われて生きる女たちの営みがあった。
舞台は透き通った青い空と、自然豊かな緑が眩しい山あいの田舎町。
年老いた体の不自由な母親と二人暮らしをする美咲は、母・美津子のホームヘルパーとして
自宅を訪れる直樹との結婚を夢見ていた。
罵詈雑言を浴びせかけてくる毒母・美津子との息苦しい日々のオアシスは直樹との逢引き。
そしてもう一つは幼なじみの親友・香織が営む養蜂場。
丹精込めて作った香織のハチミツは甘く優しく、癒される。
ところが直樹の手ひどい裏切りと香織の突然すぎる死によって、美咲の心のダムは決壊寸前を迎える。
「なんで死んじゃったんだろ…」。
人と人との距離が引き離されたコロナ時代。
でも心と心は?ひとさじのハチミツが“女たち”の心を繋ぎとめる。
■本編
主人公の美咲は、母の介護をしながら地域の学童保育所で働いている。
東京の大学を卒業したものの、就職氷河期世代で希望する仕事に就くことができず、
恋愛も結婚も何もかもがうまくいかず、40歳を目前にした独身女性である。
娘を否定しつづける毒母、そんな母に反発しながらも自分を認めてもらいたいと心の奥底で願う娘。
そこに「介護」という現実がのしかかってくる。
お互いに逃げ出したくても逃げ出せない。
あるとき、美咲が唯一心のよりどころとしている親友・香織が突然命を絶ち、いなくなってしまう。
美咲にとって、養蜂家として自立する香織は憧れだった。
美咲の心もポキリと折れ、崩壊へと向かっていく。
【キャスト】
篠原ゆき子/倉科カナ/高畑淳子/サヘル・ローズ/筒井茄奈子/窪塚俊介
■特典映像
・女優たち 映画「女たち」撮影ドキュメント
・公開祈念イベント
・公開初日舞台挨拶
・予告編
■製作スタッフ
製作:奥山和由
監督:内田伸輝
■収録時間
本編97分+特典映像83分
(2021年12月1日発売)