終戦後72年。
忘れ、埋もれさせてはいけない戦争の現実、実際にあった史実を後世の日本人の伝え、残したい。
ペリリュー島に散った玉砕戦で全軍を指揮した中川州男(くにお)大佐が、妻に宛てた手紙。
美輪明宏の語りと、小林研一郎の鎮魂のピアノが美しきペリリュー島に木霊する。
現代に残された資料映像、多角的な証言から綴る、ペリリュー島の「追憶」を映像化。
第二次世界大戦終結から70年を迎えた2015年4月9日、 天皇・皇后両陛下がパラオ共和国ペリリュー島の慰霊碑で戦没者を追悼された。
日本軍約1万人が犠牲になったペリリュー島の最南端に建てられた「西太平洋戦没者の碑」に、 日本から持参された白菊の花束を手向け、深々と一礼された後、海の先に望むアンガウル島にも拝礼された。
1944年9月15日から11月24日、ペリリュー島では70日に及ぶ激戦の末、 日本軍、米国軍合せて1万を超す命がこの地に散った。
余りにも悲惨で苛烈であったが故に、日米双方で語られる事がなく忘れられた戦い。
<出演者>
ローズ・テロイ・シレス/土田喜代一
*語り:美輪明宏
制作:奥山和由
監督:小栗謙一
ピアノ:小林研一郎
原案:升本喜年(「愛の手紙」ペリリュー島玉砕〜中川州男の生涯)
(2017年8月2日発売)