「男の目は女の何を見るためにあるんやろ」
<出演>
三浦貴大/杉野希妃/徳永えり/ちすん/大西信満/太賀/宮本裕子/長原成樹/徳井義実
『歓待』(11)『ほとりの朔子』(14)『欲動』(14)など女優兼プロデューサー、 映画監督としてボーダレスな活躍を続ける杉野希妃。
2014年の釜山国際映画祭では最優秀新人監督賞を受賞するなど、 国内外の映画界で高い信頼と支持を得ている彼女の第1回監督作品が『マンガ肉と僕』である。
原作は「女による女のためのR-18文学賞」文学賞受賞作である朝香式の同名短編小説(新潮社刊)。
「女が男に嫌われるために太る」というモチーフに惹かれた杉野監督は、自由な発想でドラマを膨らませ、京都を舞台にひとりの青年が3人の女と出会う8年間の遍歴を3部構成のラブ・ストーリーとして構築。
タイトルの“マンガ肉”から彷彿させるコミカルなイメージに即して、女と男の関係性をシニカルな笑いで包みつつ、一方では現代社会の歪みを象徴した塊として、未だに女性への差別的発言が横行する社会への皮肉を込めた問題作としても見事に成立させている。
<本編あらすじ>
4月の京都。
気が弱く引っ込み思案の青年ワタベは、活気に溢れる大学になじめず、孤独な日々を送っていた。
一方、同大学の熊堀サトミは、その太ったみすぼらしい容姿から、周囲の学生に嘲笑されていた。
そんなサトミを差別することなく接してくれる唯一の存在がワタベだった。
その優しさにつけ込んだサトミは、彼の自宅に転がり込み、寄生し、やがてワタベを奴隷のように支配しようとする。
そんななか、ワタベはバイト先で知り合った菜子に惹かれていく。
また、ふとしたきっかけからサトミの過去の断片を知ることになる。
<特典映像>
・メイキング
・予告編
◆監督:杉野希妃
◆原作:朝香式「マンガ肉と僕」(新潮社刊『マンガ肉と僕』所収)
■収録分数:本編94分+特典映像13分
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