武田幸三の寡黙で朴訥とした存在感と肉体アクションから醸し出されるSAMURAIの風格が、往年の正統派西部劇テイストと巧みにマッチし、新たな映画ヒーロー像を魅力的に構築するとともに、 良質のプログラム・ピクチュアが具現化。
過去の古傷に彼が苦しむ描写も、武田ファンならグッとくるものがあることだろう。
武田以外の脇を固める現地フィリピン俳優陣の個性も魅力的に引き出されている。
<あらすじ>
夫の暴力に苦しむ人妻リサを助けようとして、逆にその夫を誤って殺してしまった元傭兵のジョー。
ようやく6年の刑期を終えて出所した彼は、リサが夫の遺した借金に今も苦しみ続けていることを知り、彼女のぐうたらな兄ブライアンとコンビを組んで賭けストリート・ファイトで金を稼ぎ、代わって借金を清算しようとするのだが…。
“超合筋”の異名で世界に名を馳せた元キックボクサー武田幸三の映画初主演作品。
オール・フィリピン・ロケの下、熱くストイックな“漢”の世界がダイナミックなアクションとそこはかとないユーモアを交えた心地よい人間ドラマとして、さわやかに繰り広げられていく。
<特典映像>
メイキング/舞台挨拶映像集/フォトギャラリー/予告編
<出演>
武田幸三 他
<監督>
アーティ・モーガン(室賀厚)
■武田幸三
元キックボクサーであり、現役時代はK-1にも出場し活躍。
ニックネームは『超合筋』。
2009年10月26日『K-1 WORLD MAX 2009 World ChampionshipTournament FINAL』 で組まれた引退試合でアルバート・クラウスと対戦し、2R2分19秒右目の負傷によるTKO負け。
この試合を最後に引退した。
入場時には長渕剛がこの日のために再レコーディングした『STAY DREAM』を使用、退場時には長渕と抱き合った。
2010年5月16日後楽園ホールにて引退記念試合・パーティーを開催、そして、第2の人生として俳優への道を目指し、吉本興業の門をたたく。
【収録時間】本編92分+特典映像
(2015年3月4日発売)