出演:矢部太郎(カラテカ)、池畑慎之助、片桐はいり、木村祐一
温水洋一、板尾創路(130R)、山田雅人、多岐川裕美、梅津栄、左とん平、山城新伍
原案:青木雄二「淀川河川敷」より
*2005年 白岩久弥監督作品
ボクらはどこまでも前を向いて歩いていける。
そう思えたのは、ユウさんとの“旅”があったから。
会社を辞めたら、寮を追い出されたボクが行き着いた先は、河川敷のダンボールハウス村。
ホームレスの仲間たちに囲まれて、気ままな青空生活。
停まりそうな携帯でみんなの写真を撮って、ボクはなにをしてんだろう…。
ある日、いつもキャッチャーミットをかぶった一匹狼のユウさんが、突然「旅に出る」なんて言い出した!
初めて見たユウさんの晴れやかな素顔に惹かれて、ボクはついていくことにしたんだ。
歩いて、ただ飯食って、道端で寝て、ファミレスの忘れ物のタバコを吸って、自販機のつり銭はすかさずチェック。
一円も使わず東京中をひたすら歩く。
だってボクらには、お金はないけど、時間はたくさんあるのだから。
でも、ユウさんの“旅”はただの“旅”じゃなかった!
15年前の殺人事件。
忘れられない女の人、そして、どうしても謝らなきゃいけない人がいる!!
人には、悲しいこと、辛いことってたくさんある。時には逃げ出したくなるときもある。
でも、ユウさんと歩いて、ボクは分かったんだ。
この足さえあれば家がなくたって、お金がなくたって、晴れたらいつだって前を向いて歩いていける!!
主演のナオキには、カラテカ・矢部太郎。
日々の生活に漠然とした不安を抱えるナオキを自然体で演じています。
そして『薔薇の葬列』以来37年ぶりの主演となる、“ピーター”こと池畑慎之介が、ホームレス役に挑戦。
何も語らず哀しみを背負ったユウさんをみごとに熱演。
また、映画本格初出演となる木村祐一や、片桐はいり、板尾創路、温水洋一、山田雅人といったひとクセもふたクセもある個性的な面々に加え、 山城新伍、多岐川裕美、左とん平など実力派が脇を固めています。
【収録時間】本編94min
(2006年9月27日発売)